はやぶさ

稚拙な私の言葉で上手く伝わるかどうか不安ですが。
先週、はやぶさという衛星が7年に及ぶ航海を終え、地球に戻ってきました。
小惑星イトカワの調査のために地球を離れて7年間、数々のトラブルにみまわれ、文字通り満身創痍で地球へと帰ってきた探査機。
何度も地球への帰還が危ぶまれ、地上の技術者の努力と苦労の末、どうにか帰ってきたが、秒速20kmの彼を受け止める術はなく、はやぶさは隕石落下のシュミレーションとして、大気圏へと飛び込む。
イトカワのサンプルを入れたカプセルが市街地に落ちないように地表近くで砂漠を狙ってカプセルを投下後、大気圏突入により10000度近い高熱で燃え尽きて灰となる。
カプセルを切り離した後、稼動可能な制御措置をなんとか操ってカメラを地球に向け、最後の撮影を行う。 本来必要の無い撮影になるが、開発者の「相次ぐ故障を乗り越えて帰ってきたはやぶさに、その「目」で、もう一度地球を見せたい――」という思いがあった。
カプセルの切り離し後、2時間かけて姿勢を制御して撮影することができた写真5、6枚は真っ黒で何も写っていなく、
始めJAXAは撮影失敗を報じたが、最後に届いたデータが不完全な1枚にのみ、丸く明るく輝く地球が写されていた。

君は7年もの大航海を終え、傷つきボロボロになりながら、燃え尽きるその瞬間まで地球のために頑張ってくれたんだね。

おかえり はやぶさ

帰ってきてくれてありがとう。



http://hayabusa.jaxa.jp/