復興の願いを


東北地方太平洋沖地震が発生してから、5日が過ぎようとしています。
日に日に増える被害者の数、被害の甚大さ、多くの悲しみに比例するように、
日本各地を超えて世界各地から多くの手が差し伸べられています。


中越地震の際、まだ私は学生で名古屋の学生ボランティアを筆頭とした、中部輸送支援隊
という組織を結び、復興に尽力してきました。
自衛官消防官、警察官、皆、空腹や睡眠不足を表に出さず、明るく誰かれいとわず、
手を差し伸べるその背を追い、一日も早い復興へと動き続けて・・・。


今の、私には座るべきイスがあり、守るべき管轄があります。
今になり、腰を据えた席を、酷く煩わしく虚しいものに感じ、腰が重くなった自分を
軽蔑します。



以下転載


君たちは、自衛隊在職中決して国民から感謝されたり歓迎されることなく自衛隊を終わる

かもしれない。ご苦労なことだと思う。しかし、自衛隊が国民から歓迎され、

ちやほやされる事態とは外国から攻撃されて国家存亡のときとか、災害派遣のときとか、

国民が困窮し国家が混乱に直面しているときだけなのだ。言葉をかえれば、君たちが

『日陰者』であるときの方が、国民や日本は幸せなのだ。耐えてもらいたい。

                昭和32年2月防衛大学校第1回卒業式 吉田茂総理大臣訓示
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